なんちゃってリハ。

皆さま,こんばんは!



今日はなんちゃってリハについて

書かせていただきます.



この「なんちゃってリハ」

って聞いたことありますか?



リハ関連業界の方であれば

一度や二度や三度

聞いたことがあるかと思います.




私がなんちゃってリハを

他の方から

きちんと言葉として聞いたのは

今から10年ぐらい前でしょうか.



その言葉を言った方は

作業療法士でもだいぶ先輩の方で

かなりのキレ者の方でした.



この方は主に施設に

入所している方を中心に

機能訓練を担当されている方でした.



自分のしている機能訓練(作業療法)は

所詮,なんちゃってリハだよ

感じで発せられていました.




このなんちゃってリハ

というものは

どこかしこで

行われていると

私は思っております.



私自身も現在,

デイサービスで

行っている機能訓練と

言われているリハは

所詮,なんちゃってリハ

だと思います.



こう言うと

クライエントに対して

失礼なことをしているか

と思われること

間違いないでしょう.



けれども,

これ言うと言い訳に

なるかと思いますが,

ケアマネさんやクライエントから

伝えられるリハでして欲しいこと

というと大概の場合,


「脚を良くして欲しい」

「歩けるようにして欲しい」


という決まり文句の

オンパレードです.


何のために脚を良くするのか?

何のために歩けるようになりたいのか?


という一番大事な部分が

抜け落ちているのですよ.




そこから,

セラピストとしては,

なぜ歩けるようになりたいのか?

という部分を掘り下げたいのですが

いかんせん時間が足りない…



本当はクライエントとの

面接だけで終わってしまっても

良いのですが,

一人のクライエントに

時間を使ってしまうと

他のクライエントの時間が

無くなるという悪循環.



本来であれば,

契約時に掘り下げて

聞いてくれれば一番良いのですが

そこまでの余裕が介護士さんにはない.



以前は同席することもありましたが

兼業になってからは

その時間も無くなりました.



そのため,

介護士さんからクライエントや

担当ケアマネさんからの希望を

伝えられて少しだけ話を聞いて

アプローチするという

どうにも何かが間違っている

という状況が延々と続いております.



アプローチ前から

そのような状況なので

実際のアプローチは

「なんちゃってリハ」に

陥ってしまう訳です.




少し揉んで

少し筋トレして

少し歩いて

終了.



こうじゃないと

時間内に終わらないことも事実.



現実と理想はかけ離れている.



そう分かっているけど

なかなか止められない.



こういう状態が

おそらくはどの施設でも

見られていると思われます.



それで納得してくれる

クライエントやケアマネもおられます.



なんちゃってリハで

良いという方も多いでしょう.



けれども,

どこに向かって

どこに目標を置いて

機能訓練という

リハ的なことをしているのか

セラピストとしても

分らないのですよ.



もちろん

セラピストの中にも

なんちゃってで良いという人も

残念ながらおられるでしょう.



それが現実です.



しかし,

お金をいただいて

セラピーをしている訳ですから

目標を持ち

結果を見せなければ

いけませんよね?




施設系のセラピーは

なんちゃってが多い.



この状況を変えるには

リハビリテーションとは

理学療法とは

作業療法とは

言語聴覚療法とは

こうだよと

他職種に示していき

機能訓練は

リハ専門職だけが

行うものではなく

関係している

その場にいる他職種で

行うものということを

教育していく必要が

あると思います.



病院でのセラピーは

異なると信じたい.



病院では

リハ専門職が

専門性を発揮して

セラピーしていることを信じたい.


病院においても

リハビリテーションは

リハ専門職だけが行うものではなく

多職種で進めていくものです.



なんちゃってリハが
横行することがないように
注意していただきたい.



施設にしてもどこにしても
きちんと作業に焦点を当てて
リハビリテーションをされている
場所はあります.


全てがなんちゃって
ではありません.


なんちゃってリハで
良いはずはないのです.


なんちゃって介護
なんちゃって看護
なんちゃって医療

全てがなんちゃってであれば
それは如何なものかと思うでしょう.


きちんと目的と目標を
設定したアプローチを
行うことが大切です.


何のために
何を行うか?

何のために
なぜ行うのか?


ここをしっかりと
SDMした上で
協働していきましょう.



という私は
急にアプローチを変えることも
困難な状況なので
時間をかけて
なんちゃってリハを
卒業したいと思います🙏


私の場合
介入している時間の全てを
グラウンデッドセオリーアプローチ
で終わらせても良いと
思っているのですけどね(笑)


お後が宜しいようで🙇🏻‍♂️



本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございましたm(_ _)m

LIFE reDESIGN

誰もが「死ぬ瞬間」までより良い経験(作業)ができるよう地域の方々と協働・協創します!

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