卒業後の居場所と出番【起】


皆さま、こんばんは!



今日のお題は、
久々に本業の事を
書かせてください。


とは言っても
私の場合、
何が本業なのか
分からない状態では
ありますが(笑)


一応、医療福祉が本業と
思い込んでいるので
その方面のことを
久々に書かせていただきます。


たぶん長文になりますので
嫌だと思う方はご退室ください🙇🏻‍♂️



タイトルにある
卒業とは
介護保険サービスからの
卒業を意味しております。


以前に
デイサービスを利用している方から
いつになったら卒業できるのか?
というようなことを伝えられました。


なかなか先進的なことを
仰る方だなぁと思っていました。


多くの介護保険サービスを
利用されている方々は
卒業する=サービスを中止する
ということを
積極的には行わないでしょう。


いや、大概の場合
サービス中止=『死』
だと思います。


そのため、
この利用者さんは
卒業という言葉は
使わなかったものの
デイサービスは
目標が達成された場合には
もう利用しないと仰っていました。


しかし、
時が経ち、また話をしてみると
どうも目標を達成した場合
機能訓練は止め
デイサービスには
通い続けたい様子でした。


私は卒業の意味を
勘違いしていたようです(笑)



そのようなやり取りをしたすぐ後で
この利用者の担当ケアマネから
お電話がありました。


「利用者さんから
卒業ということを
聞いたけれども、
そのようなことは
他の事業所さんからは
聞いたことがない」と…


それはそうでしょうね。


まず、
この茨城県という土地で
サービスからの卒業を促している
事業所なんざありはしません。


死ぬまで利用するというのが
前提としてあり
目標が達成したからといって
サービスから卒業をさせる事業所なんて
何処にもありはしないのです。




介護保険サービスは

永遠に使い続ける

モノなのでしょうか?



保険と名前が付くものは

永遠には使い続けない

ものではないでしょうか?



健康保険であれば,

何らかの疾患や

受傷してしまった場合に

保険を使います。



その他の保険であっても

何か困ったことがあった場合に

利用することはあっても

ずっと使い続けることは

少ないと思います。



そもそも保険とは・・・

「人生で起こる様々な災難に備える制度」



災難に備えるのが保険であるならば,

介護保険サービスは

疾患等に罹患し介護が必要な状態の方に

提供されるのが妥当だと思います。



皆さんは如何お考えでしょうか?




私は介護保険についても
必要な時に必要なサービスを
受ける事が基本だと思っています。


そうしなければ
本当に必要とされている方に
必要なサービスが届かないと
考えているからです。


正直な話をすれば
私が関わっている
デイサービスの利用者さんの
殆どの方は本当に
サービス利用が妥当なのか疑問です。


中には認知症が重度で
ご家族のレスパイトを目的として
利用されている方もおられます。


そして、要介護5でご自宅では
寝たきりの方もおられます。


このような方々にとって
サービス利用は必要なことであり
サービス利用をしなければ
ご本人は元より
ご家族が倒れてしまうことでしょう。


このような方まで
サービス利用を控えろ!
なんてことは
口が裂けても申しません。


むしろドンドン利用されてください!
とお伝えします。



私が課題だと思っているのは
要介護1~3相当の方々です。


中にはサービス利用を積極的に
しなければならない方もおられます。


けれども、
何だか違う気がする方が
おられるのも事実です。


自宅に居場所がなくて
デイサービスを利用する方

自宅で何もすることが無くて
デイサービスを利用する方

出掛ける場所がなくて
デイサービスを利用する方…


どうも本来の利用の仕方と
違うような方々が多いように思います。


デイサービスを含む
介護保険サービスの利用は
自立支援を促進することです。


ご自分で自己選択をし
自己決定をしてより良い生活を
するためにサービスを利用する訳です。


ただ単に暇つぶしや楽しいだけで
利用する訳では無いのです。


けれども、現状の利用のされ方は
概ね上記した理由で
利用される方が殆どです。



利用される方々は
デイサービスに通うことを
楽しみだと話される方もおられます。


これは間違いではないでしょう。


良い事だと思います。


しかし、
デイサービス以外に
楽しみがないのか?と
私は考えてしまいます。


そうなんですよ。


デイサービス以外の楽しみが
無い方が殆どな訳です。


やる事が全くない方が多い訳です。


死ぬのを待っている方もいる…


私は介護保険サービスからの
卒業は必要なものだと
ずっと考えていました。


ですが、
卒業後の受け皿が
選択肢がもの凄く
少ないということに
やっと気付いた訳です。


デイサービスを卒業しても
それ以外に行く場所がない。


何処かに行きたくとも
交通手段がない。


地域でサロン活動を
しているけれど
月に数回しかない。


これでは、
デイサービスに
ずーーーっと通いたくなる訳です。



うちのカフェも
その受け皿になるべく
開業しましたが
やはりカフェまでの
交通手段が無ければ
牛久市内であっても
なかなか来ることは
難しいでしょう。


うちに来たはいいけれど
ただ喋って帰るのであれば
デイサービスと
何ら変わりは無い訳です。


うちに来ても
何も楽しいことは無いですが…


それは置いておき
やはり出番(役割)が
必要なんですね。


居場所と出番と交通手段



この3点セットが必要不可欠!



ということが、
今回の利用者さんの件で
改めて分かった訳です。


デイサービスの卒業を
考えていましたが
結局、卒業後の選択肢が
地域になければ
なかなか卒業は
難しいという現実。


五体満足であったとしても
人間はどんどん老いていきます。


老いるということは
出来ることだって
段々と少なくなります。


それでも、
生きているならば
役割を持って
楽しく生きていたい
と思いませんか?


そう思わない方は
致し方ないですが
そう思う方は多いはずです。


どのような状態になろうとも
誰かのために
もちろん自分のために
生きたいと思うのが
人だと思います。


そのためには
先に述べた
3点セットが
身の回りにあることで
より良く生きることが
出来るんじゃないかと
私は思います。



当方が創業前に
考えていたことが
改めて課題として
浮かび上がりました。


居場所だけでもダメ。


交通手段を
確保しただけでもダメ。


出番を創出してこそ


人は人らしく生きられる


そう私は思います。



居場所と出番と交通手段。


これから
この3点セットを
どう創出していくのか?


これが当方の大きな課題になる。


ただ、そう簡単には創出はできない。


このことも、
これまでの経験で
分かっていることです。


また、
居場所と出番と交通手段は
改めて考えて
アウトプットしていきます。




本日も予告通り
長々と失礼致しました。


最後まで読んでくださった方
誠にありがとうございましたm(_ _)m


また面倒な人が面倒なことを
面倒がらずに書きますので
ご期待下さい!🤣

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