皆さま、こんばんは!
まず始めに
本日は若干批判的な
内容ですので
嫌だと思う方は
ご退室くださいm(_ _)m
それでは、
参ります!
【在宅復帰】
それは医療福祉従事者であれば
誰もが耳にしたことのある言葉。
そして、
それがなかなか難しいということは
ご存知の通りかもしれません。
少し前に
私が担当させていただいている
クライエントの方が
とある老人保健施設に
約2ヶ月間リハ目的で
入所されました。
この方、ご高齢ではありますが
在宅で生活されております。
近くにご家族がおられ
毎日のように
この方のご自宅に来られ
熱心に介護されております。
このような方は
最近では多くなった
印象を受けます。
この方が老人保健施設に
短期入所を考えたのは
ご高齢であり
在宅で過ごされると
日に日に衰えていくのが
支援者側からも分かり
ご本人もその状況を
打開したいと考えておられました。
今年の夏は異常に暑く
その気候の影響も
入所を決める要因になった様子でした。
この考えに私も良い考えだと思い
ご本人に話を進めるよう
アドバイスさせていただきました。
この時点で私は
老人保健施設の環境であれば
少なからずリハは週に何回は
積極的に実施されるだろうし
退所後には今よりも少しは
快活になって在宅復帰される
だろうと考えていました。
結論から言ってしまうと
その期待は裏切られました…
お世辞にも状態が
良くなったとは言えず
状態維持または低下していると
評価しました。
この方に入所時の状況を伺うと
リハは週に5回程度、
歩行練習を中心に
実施していたとのことでした。
これならば、悪くない対応です。
むしろ良く介入して
いただいたと思います。
では、
なぜ状態に
変化がなかったのでしょう?
その方に、
よーーーく話を聞いていくと
リハは良くやっていただいたけど、
リハ以外の時間の移動は、
全て車椅子だったと
話してくれました。
んっ?
リハ以外の時間は車椅子!?
分かる方ならば
頭の中に???が
並ぶと思います。
リハ以外の時間は
この方歩行可能にも関わらず
車椅子での移動を
余儀なくされていたのです!
確かに杖歩行であり
動作緩慢なため
移動には時間を要します。
それでいて
不安定さもみられるため
転倒リスクが高いかと思います。
ですが、
自宅での移動は歩行な訳です。
環境が異なるということは
重々承知しています。
施設だって介護スタッフの数も
充足していないでしょう。
そんな中でゆっくり歩く方は
面倒だと思う方も
いるかもしれません。
そして何より
転倒して骨折でもされたら
本当に困ることでしょう。
しかしですよ
この方、もう少しさっさと
歩けるようになりたくて
老人保健施設にリハ目的で
入所されたんです。
リハ専門職が
アプローチする時間だけでは
その目標には及ばない訳です。
幾らリハが週5回アプローチしようとも
1日のうちの数十分でしかない訳です。
それ以外の時間は車椅子で移動…
それじゃー
リハなんて殆ど無意味です。
この施設の疑問なところは
夜間、この方の排泄を
オムツ対応にしたらしいのです。
また在宅の話をして
申し訳ないのですが
自宅では当たり前のように
トイレで排泄をされています。
それにも関わらず
オムツ対応…
トイレ誘導が
面倒なんでしょうね…
夜間は夜勤者の方が
少なくなるということは
当たり前のように理解できます。
そしてコール対応が
もの凄く負担になることも
痛い程分かります。
それでも、
何故にオムツ対応?
何度も申しますが
この方は在宅復帰します。
死ぬ迄施設ではないのです。
死ぬ迄施設だとしても
その方の尊厳を無視して
支援者側の都合で
変えてしまうのは
どうなんでしょう?
この一連のことは
この施設のリハの方に
お伝えしました。
改善して下さる
との回答を得ました。
が、あまり期待は
しておりません。
何故なら
リハ専門職と看護介護職間では
距離が違う職場が多いからです。
リハに伝えても
看護介護職には
伝わることはないでしょう。
こういう意見が
届くような職場であれば
こんなお粗末な状況に
そもそも陥っていないでしょう。
今回は伝えることに
意義がある!と
1人思い立ち
お伝えさせていただきました。
私の話を少しすると
作業療法士になって直ぐの現場は
回復期リハビリテーション病棟でした。
ご存知の方はご存知のように
患者さんにとっては
地獄のような毎日毎日リハの時間が
延々と続く病棟です(笑)
この病棟の大きな目的は
患者さんを在宅復帰させること。
何がなんでも
ということではありませんが
在宅復帰というのが
大目標としてあります。
この病棟でも
リハ専門職が患者さんに
直接アプローチするのは
1日最大3時間です。
それ以外の時間の方が
1日の大半を占めます。
ここで大切なのは
リハ以外の時間を
どう過ごすのか?
リハ病棟とはいえ
リハスタッフ数も
限られています。
リハ以外の時間まで
リハスタッフが
直接患者さんに
どうこう出来る訳
ではありません。
そこで重要なのは
看護介護スタッフの方々です。
この方々が
リハ以外の時間
どう患者さんと向き合うかで
方向性が変わります。
もちろんリハスタッフが
きちんと患者さんを評価して
アプローチすることは
大前提としてあります。
ですが、
それ以上に大切なことは
看護介護スタッフが
リハ以外の時間に
患者さんをどう導いていくか?
ここでスムースに在宅復帰できるか
在宅復帰困難で施設になるかが
変わってくるかと思います。
もちろんその患者さん
一人ひとりの状態状況によっては
在宅復帰ではなく
施設等への入所が
bestということはあります。
在宅復帰が全てではない
ことも事実です。
ただ、大概の患者さんは
住んでいた家に戻りたいと
考えるでしょう。
病棟のスタッフも
まずは在宅復帰
ということを
考えることでしょう。
その患者さんの状態を評価して
自宅環境を評価して
自宅周囲の環境を評価して
介護者がいるかどうかを評価して
退院後のサービスをどうするかを評価して
本当に様々なことを評価し
思考しながら退院、在宅復帰を目指します。
今、この作業をやれと言われても
心身ともに耐えられないと思います。
入院時から退院に
向けた取り組みが始まります。
退院ギリギリなって
色々と調整することは
アホがすることです。
この調整には、
リハだけでなく
全職種が一丸となって
取り組んでいるはず。
人ひとりの人生が掛かっています。
手抜きなんて出来ません。
そう思ってやっていたか?
と問われると少し気持ちが揺らぎますが
回復期リハ病棟で働いていた時は
患者さんに正面からぶつかって
いたと記憶しています。
なので、
色んな方々と
良く喧嘩もしてました(笑)
それぐらい真剣に
向き合っていたと思ってください。
今では、在宅復帰ではなく
在宅生活を支える側になっているため
あの頃の想いとは
若干異なっていると思います。
いつものように話が
取り散らかってきましたが、、、
在宅復帰するということは
色々と想定をして
各職種が協働しながら
行うものです。
もちろん、
その協働には
患者さんが中心にいて
行うものです。
患者さんや利用者さんが
どこにもいないアプローチなんか
協働とは言えません。
患者さんの想い
患者さん家族の想いを
具現化しながら
共に協働していくことが
【在宅復帰】だと思います。
回復期リハ病棟であれ
老人保健施設であれ
更生施設であれ
復帰した時
復帰したその先を見据えて
各職種が協働する。
それが当たり前なんじゃないかと
もう回復期リハ病棟では
働くことが出来ない
いや働きたくない
ポンコツOTが想う次第です。
最後に
在宅復帰を甘くみるなよ!!
と自分に改めて問い掛ける。
長々と失礼しましたm(*_ _)m
本日も最後までお付き合いくださり
ありがとうございました🙏
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