皆さま、こんばんは。
先日は終末期だったので
本日は安楽死について
考えてみたいと思います。
なんでこうもセンシティブな
噺ばかりになってしまうのか
自分でもよく分かりません。
ただ、安楽死について
考えようと思ってしまったのは
フジテレビの「ノンフィクション」
というTV番組をたまたま
観てしまったからです。
詳細は、下記の当方𝕏に
載せてあるので
ご興味のある方は
下記から飛んでください。
この安楽死は
皆さんご存知のとおり
日本では認められていません。
そして、
このノンフィクションに出ていた
患者さんはスイスで
安楽死を選択されました。
日本では稀にALSの患者さんが
安楽死を希望され
医師に依頼し
亡くなられた方がおられました。
この件は嘱託殺人罪で
医師が起訴されたと思います。
末期がんの患者さんには
死にたいくらいの
身体および精神的な痛み
スピリチュアルペインと呼ばれる
痛みもあります。
社会的な痛みもあるでしょう。
様々な痛みに苦しまれるのでしょう。
私には経験したことのない
苦しみによって
追い込まれていくのではないか
と察します。
それで、
安楽死という選択をする方も
患者さんにはおられるのでしょう。
今回のノンフィクションの患者さんは
子宮頸癌が原発巣であり
41歳の時発症され
抗がん剤治療をされたようですが
転移を繰り返し
肺,脳,頭皮にも
転移していたとのことです。
この方は安楽死を
された際には44歳.
48歳の旦那さん
高校生の娘さん
小学生の娘さん
の4人家族。
治療しても治癒することはなく
残された時間はあと僅か。
これだけ辛い想いをするのであれば
安楽死をしようと考えたのでしょう。
この選択をするまでに
どれだけの辛い想いをしたのかは
到底分かりません。
遺される家族にとっても
どれだけ辛い想いをしたか
分かりません。
死んでしまいたい程に
辛い経験をしている。
自死をされる方も
同じような経験をされ
死に至ってしまうかと思います。
誰にでもとは申しませんが
死にたいと思うことはあるかと…
それでも、
思い留まって
生きているという方も
多く存在するでしょう。
それでも、
そうは思えず
死を選択する方も
多く存在することは事実です。
生きる権利もあるんだから
死ぬ権利もあると思う。
とは、先輩から以前
言われた言葉だと記憶しています。
確かに死ぬ権利も
あるとは思います。
死んでしまえば
今感じている辛い経験や
痛みから解放されるはずですから…
この44歳の患者さんも
その家族も
この方が経験している
痛みや辛さ哀しさから
亡くなれば解放されると
思い至ったから
安楽死を受け入れたのだ
と思います。
ただ,
私としては
どうしても
腑に落ちないのです。
確かに今現在の経験から
解放されるかもしれません。
死んでしまえば…
別にあの世があるとか
無いとか
そんな話はしません。
それは、
どうでもいいことだと思います。
そんなことではなくて
死に至るまでの
プロセスがあり
行く着く先が
「安楽死や自死」
という選択が
最良のこと
なんだろうか?
と思うのです。
それを選択した方を
間違っても批判はしません。
ただ肯定もできないかなと。
その結論に至るまでのプロセスを
私は経験したことがありません。
まだ生きてますし、
死のうと思うことはあっても
本気で死のうとは考えませんから。
それ程、
思い詰めたことが
ないかもしれません。
その結論に至った方の思考は
その方にしか分かりません。
その方とその家族が
最良と判断されたのであれば
その選択が最良だということです。
それでも、
ポンコツな私は
末期がんであれば
今は緩和ケアがあり
cureはできずとも
careはできる。
様々な痛みをとる手段はある。
緩和ケアは全ての痛みを
取り去ることは
困難かもしれません。
しかし、
死に至るまでのプロセスを
幾らかでも延ばすことができ
患者さん本人,
その家族と過ごす時間は
少なからず取れると思います。
その時間は
数ヶ月かもしれないし
数週間かもしれない。
それだけ命が延びることに
意味はないのかもしれません。
死への恐怖が
悪戯に延びるだけ
なのかもしれません。
生まれたからには
死んでいく
それが人間、
生物の宿命です。
短い人生なのか。
無駄に長い人生なのか。
どう捉えるかは
その人の価値観・経験でしょう。
この世に生まれ
人生を歩み
死ぬという時に
全ての辛い経験から
解放されるために
死を選択しなければならない
ということが
少なくなれば良いと
思います。
終末期にリハは
必要だということは
読んでくださった方は
理解してくれたと思います。
私,
一応,
作業療法士なので
「死」という「作業(経験)」
をより良くしていく必要が
あるんじゃないかと
前々から考えているんです。
どうより良くしていくかなんて
まだ分かっていないんですが,
もし、今後、
今回の患者さんのような方が
クライエントとして
目の前に現れた時には
逃げることなく
正面からぶつかっていこうと思います。
ぶつかって
木っ端微塵になる
可能性は高いですが。。。
最後に安楽死および自死を
否定するつもりはありません。
思い至った結果が
その選択ということであれば
尊重すべきことだと思います。
ただ、
その二つの選択よりも
より良い方法があるんじゃないか?
と私は思っただけです。
読んでくださった皆さんは
どのように考えますか?
自分自身、家族が
そのような状況になった場合に
ベターな選択は
どのようなものでしょうか?
本日も最後までお付き合いくださり
ありがとうございました。
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