マガイモノ。


皆さま、こんばんは!



今日のお題は
『マガイモノ』です。


読んで字のごとく
マガイモノ=ニセモノ
ってことです。


前々から気になっていたのですが
健康ブームというか
世間の方々は健康志向で
色々な民間療法的なモノに
敏感に飛びつきます。


そこで
その民間療法的なモノの中には
私が胡散臭いと感じるような
モノがごまんとあります(笑)


その中でも
あまり大きな声では言えませんが

姿勢診断、骨盤矯正

カイロプラクティック
何とかエステ等々の文字が

怪しく見えて仕方ありません。。。




始めに申しておきますが
私自身が正しいことを
言っているとか
間違ってもホンモノだ
ということは絶対に言いません。


なんせ
私ナンチャッテOT
だからです。


と言っても
そこら辺のマガイモノよりは
もう少しマシなマガイモノ
だと思っております。


上記したモノは
私も何となく経験しました。


カジったとか
そういうもんじゃなく
一部のモノを
実際に経験しました。



正直に言って
危ない
の一言です。


私たちOTは
国家資格でもあり
最低でも4年間は
養成校に通い
ビシバシと
様々なことを勉強します。



実習にだって
病院や施設にいきます。



それで問題ないかと言えば
問題はある訳で
OTの資格を取得してからも
死ぬまで勉強しなければ
ならないのが
国家資格だと思っています。




それがですよ。



民間療法的なモノは
資格を取得して
施術するモノもありますが
どの程度、解剖学や生理学
運動学、病理学等々の
本当に基礎的なことを
学んでいるのか
そこは本当に謎です。


数日から数ヶ月で
資格取得できるモノも
あるようです。


時間が長ければ
それで良いとは
思っていません。


どれだけの覚悟で
様々なことを学習しているのか?


ということに尽きます。


OTであっても
何の覚悟もなく
ただ学習してる人が多いから
決してレベルが高いとは言えない
状況に陥っている
ところですが…



それにしても
民間療法的なモノは
本当に良く分かりません。


例えば骨盤矯正についてですが

骨盤が歪んでいる
というところから
始めているようですが
まぁ確かに歪んでいる
のかもしれません。


骨盤が歪んでいるのではなくて
骨盤を支えている筋が
アンバランスを起こしている
のであって
骨が歪む
訳じゃありませんよね?


骨が歪んだら・・・


骨盤周囲の
筋緊張が何らかの理由で
弛緩している
または緊張しているから
例えば右側の腸骨が
上がっていたり
下がっている
という現象が起きている
訳ですよね。


それを徒手なり
ストレッチングなりで
整えていくという
ことなんでしょうけど。



そもそも骨盤が歪んでいて
それが何らかの動作や活動に
支障があるから矯正する
ということですよね?


矯正すること
が目的化されていて
何だかなぁ~?って思います。


そう民間療法的なモノは
手段であるはずの
アプローチが
目的化されていることが
多いような印象です。




手段の目的化は

OTの世界でもある訳ですが

徐々にそういう人たちは

消えてきつつあります。



しかしながら、

民間療法と言われるモノには

手段が目的化されているものが

多く存在し

申し訳ないですが

施術している人の

自己満足じゃないかと

思うようなものばかりが

目に付きます。



民間療法的なことを

やっておられる方の中には

物凄く勉強されていて

私たち国家資格持ちなんかよりも

知識と技術を持っている方も

おられることは事実です。



国家資格持ちの方の中にも

もちろん民間療法的なモノを

やっておられる方もおりますし

知っております。



全てを否定はしません。



私も民間療法とは

また違うかもしれませんが

ヨガやアーユルヴェーダ

オステオパシー等には

興味があり少し勉強したり

実際にやってみたこともあります。



ただ、全ては「手段」なんですよね。



それを行うことが

目的ではなく

「これを良くしたいから」

「これをできるようになりたいから」

といった手段でしかない。




私たちOTや他のリハ専門職は

クライエントとの協働の中で

どの理論を使って

どういうモデルで

どのようにアプローチしていくか?

ということを思考していると思います。



その前に目標設定をすると思います。



理論も一つだけではなく

複数の理論を持ち

アプローチし

方法論が間違っていれば

修正しまた異なるアプローチで行う。



そして、

アプローチするには

エビデンスを重視して行う。


(重視っていうことが
重要であって
絶対化はしません。)



様々な論文が出ているのに

それを利用しない手はない訳です。



論文にも載っていなければ

クライエントの方と共に

課題解決を図っていく。



そんなプロセスが

楽しいと思います。



別にこれが本物と

言いたい訳ではありません。



これは極当たり前のことです。




民間療法を主戦場として

やられている方で

このようなプロセスをきちんと踏んで

クライエントの方と協働している方は

少ないんじゃなかと思う訳です。



私の勝手な印象ですが

自分自身の手技に

走り過ぎて

クライエントの方を

置き去りにしている方も

おられるような気がします。



ですが、

これは民間療法に

限ったことではなく

リハ専門職の中にも

大きく言えば医療従事者の中にも

多くいるということは事実です。



ここでは、

民間療法的なことを

挙げていますが

実は医療の中にも

マガイモノは存在するという

とても残念な現実に突き当たる訳です。




どの世界にも

マガイモノは存在します。



それをどう見抜くのか?



結局はそれを利用する

その方自身の

リテラシーにかかっている。



そう言わざるを得ません。



癌末期の方が

民間療法に頼り

亡くなるということを

時々耳にします。



それも医師免許がある人が

民間療法的なものを

患者さんに信じ込ませ

癌が消失するどころか

全身に転移して

結局のところ亡くなってしまうという

なんとも憤りを感じさせる結末・・・



藁をも掴む思いで

頼ったにも関わらず

最悪な結末を迎えてしまうことが

この世にはまだまだある

という現実。



このような理不尽なことが起きないよう

個々人がリテラシーを高めて

もしマガイモノに

嵌っている方を見付けたら

そこから抜け出せるよう

助け舟を出せるような

体制を整えておく必要があると

馬鹿な私は考えます。




もう一度言いますが

私はホンモノでもありませんし

マガイモノでもないと思っています。



ただ、ポンコツなぶん

人よりも勉強しないと

普通の人にはなれないと思って

日々、目の前のクライエントから

様々なことを学んでいます。



誰にでも

マガイモノになる可能性は

少なからずあります。



そうならないために

自分に慢心せず

自分に溺れず

日々精進して

何事にも取り組んでいく必要が

あるんじゃないかと思います。




お気を悪くされた方が

いた場合には

申し訳ありませんでした。



ですが、

そう思われた方は

もしかしたら

マガイモノかもしれません・・・




宗教にしても

民間療法にしても

作業療法にしても

何にしても


全て、


信じる者は救われる。



本日も最後まで

お付き合いくださり

ありがとうございましたm(_ _)m

LIFE reDESIGN

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