認知症は悪?

皆さま,こんばんは.



以前,書いたとは思いますが

また,書きたくなったので

書かせてくださいm(_ _)m




認知症のことです.



専門職の方でも「認知,ニンチ」と

馬鹿の一つ覚えのように

認知症を「認知」と略して

仰る方が多くおられます.



認知の本当の意味を

分かっているのでしょうか?



今回はこんなことを

書きたい訳ではないので

「認知」の意味を知りたい方は

どうぞググってください.




認知症と一言で言っても

大まかにタイプが4つありますよね.



脳血管型認知症(CVD)


レビー小体型認知症(DLB)

前頭側頭型認知症(FTD)

アルツハイマー型認知症(AD)



大きくこの4タイプが挙げられます.



まず,そこら辺の内科の意思でさえ

このタイプが分からない人もいます.



どう見てもDLBだと思う方が

ADという診断をされている

ということも稀にあります.



まっ私医者じゃないので

診断はできませんが

症状から見て異なるタイプを

診断されている方がおられます.



よーく話を伺うと

クリニックの医師に

そう言われたとか…



専門医の診察を受けていない方が

多くおられることが

このような結果になっているんでしょうね.




これは仕方のないことだと思います.



それはそうですよ.


医師と名前がつく方から

「認知症」ですねと言われれば

そうなんだろうって思いますからね.



医師の診断は重要ですが

その診断も疑う余地は

ありそうですよね.



今回は医師の批判を

したい訳でもありません.



タイトルにあるように

認知症は悪いことなのか?



ということを書きたかったのです.




大概の方の場合,

認知症になったらお終いだ!

的なことを言われる方が多くおられます.



これは,

家族のことも認識できなくなり

全ての記憶を失って

自分自身のことも

コントロールできなくなる

というようなイメージを

持っているからでしょうか.



確かに

終末期にはそうなる方も

おられるでしょう.



ただ認知症と診断されても

急にそのような状態になる

訳ではありません.



徐々に症状が進行していき

最初は物忘れから始まり

今迄できていた事ができなくなり

動作遂行が困難になったり

家族の顔さえ忘れてしまう…



中核症状やBPSDと

呼ばれる症状が出現するでしょう.



しかし,

それらが急に出現する訳ではないのです.



そして,

その症状が進行する中で

認知症の当事者である方は

悩み苦しんでいます.


私も職業柄様々な認知症と診断されていた方を

観させてもらっています.



その方々の中でも

短期記憶障害を気にされ

「おかしいなぁ」

「なんでこんなことも忘れてしまうんだろう」

と呟いた方もおられます.



周囲にいる方もそれは悩むでしょう.



けれども,

当事者である方は

もっと深く悩んでいます.



もちろん,

全ての方がそうではないと思います.



ただ,悩まれ苦しんでいる方が

おられるのは事実です.




特に認知症と言われる初期段階では

特に苦悩する方が多いと言われています.



そして,

その苦悩しているところに

周囲の人たちが,

さらに追い打ちをかけるように

本人を混乱に陥れます.



私も時々やってしまいますが


「あれやったこと忘れちゃったの?」

「さっき言ったでしょ?」

「こんなこともできないの?」

等々…



このような言葉は

かなり本人を苦しめるようです.



何気ない一言が

さらに本人を混乱させ

さらに症状が進行する

といった悪循環…





客観的に考えると

ちょっとしたことを忘れることなんて

誰にだってある訳です.



それが,自分の生年月日や

今日の朝何を食べたのか?

何かをすることを忘れてしまう



確かに忘れてしまうことは

問題かもしれません.



けれど,

そんな大したことじゃないことを

さも大したことのようにして

言ってしまっていることが

ありやしませんか?



認知症になり

記憶障害や遂行機能障害

注意機能が低下した状態で

車を運転するということがあれば

他者に危害を加えてしまう恐れがあるので

それは止めましょうと強くいいます.



では,認知症の方が

自分自身にだけ

問題が出るものを

大した問題にすることは

どうなんでしょうかね?



着替えができない

食事をしたことを忘れた

薬を飲み忘れた

風呂に入らない

暴言を吐く



最後の暴言を吐くは

言い方にもよりますが

暴言を吐かれた方は

精神的なダメージを

受けるかもしれません.



それ以外は

問題と言えば問題ですが

そこまでの問題と言えるでしょうか?



本人の周囲にいる方が

どうにかイヤイヤながらも

サポートすれば済む話です.



サポートは別に

家族でなくてもいい訳です.



介護保険サービスの

サービス提供者であってもいいんです.




それに一から十まで

認知症の方をサポートする

必要もないと思います.


絶対にできることはあるはずです.


時間がかかるけど一人でもできる


何か動作の契機となるものがあれば

一人でもできるようなこともあるでしょう.



認知症の人は何も出来ないと

思うこと自体が間違っている気がします.


できることを

可能な限りできるまで

継続的にしてもらう.



出来なくなったと思ったら

一人では出来なくても

誰かと一緒なら出来るのか

それとも出来ないから介助するのか

色々と考えることはあると思います.




認知症になっても

出来ることはあるはずで

周囲がとやかくいうことは

避けるべきだと思います.



認知症というレッテルを貼られてしまい

地域から疎外されてしまう方もいるでしょう.



これから,

どんどん認知症と言われなくとも

MCIと言われる方も多くなる予想です.



いちいち認知症だからと

白い目で見ている場合では

なくなってくるでしょう.



私も貴方も

いつかは認知症になるかもしれない.



そんな時,

周囲から冷たい目で

見られたらどう思うでしょうか?



他人事として認知症と

向き合うのではなく

自分自身の事として

向き合う必要がありますよね.



認知症になっても

堂々として社会参加できるような

世の中になって欲しいものです.




結論として

認知症は悪ではありません.



悪なのは

認知症を悪とみる

その方の思考です.



今回は認知症に

フォーカスを当てましたが

他の疾患であっても

ガシガシ社会参加ができるよう

インクルーシブな地域になっていくよう

努力したいものです.



最後に


誰かに迷惑を掛けずに

生きることなんか

絶対にできません.



誰しも誰かに迷惑を掛けながら

生きているものだと思います.



なので,

認知症になったから

ALSになったから

ガンになったから

と言って人の目を気にして

生きる必要なんてありません.



ほどほどに迷惑を掛けてでも

生き続けましょう.



人は支えられているようで

誰かを支えているものですから.



とりあえず笑って生きろ!!




LIFE reDESIGN

誰もが「死ぬ瞬間」までより良い経験(作業)ができるよう地域の方々と協働・協創します!

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